2009/2/27(Fri)
■ ペロの対処方法 ■
あの人この人手当たり次第にペロのことを相談した。ペロについての一番心配な部分は、ここに書けない、気軽に話せないわたしの苦しさとリンクしている。しかし、その部分を隠して相談しているものだから、提示される対処方法は至って健全だ。なんだかわたしの苦しさと自然とリンクしちゃっているペロのなんやかやも、健全な対処方法を聞かされると、ま、いっか、その対処方法をやってりゃ、わたしの母親としての責務は逃れられるかも、、と安易な方向に流されてしまう。これが、ペロの人生にとって吉と出るかは知らない。でも、責務は果たした、と世間一般に言えれば、当の本人であるペロはどうでもいいのかもしれない。表面上よければ全てよし、なのかもしれない。ペロを幼児一般の鋳型にいれ、わたしを母親一般の鋳型にいれれば、一応は解決するね。
わたしがペロを信じること、それが大事、とみんなが言う。わたしは、彼女の約束は受け付けない。約束したければ、自分と約束すればいい。信頼は一瞬で消える。ただ、これだけは伝えた。わたしはあなたが大好きです。なにをしようと大好きです。ただ、正直に言ってもらえないと、わたしはあなたを守れません。
今、わたしはペロのために戦う気力を喪失している。ペロを鋳型にいれようとしている。わたしも安泰な世間さまの母親像の鋳型に入ろうとしている。わたしは無理なのにねw。
■ COCOに私信半分の読書 ■
COCOが、「読め!」とブログに書いた『新世界より』上下 貴志祐介著 講談社を読んだ。あっという間に読んだ。
確かに面白い。世界観もしっかりしている。ラストもいい。ただ、ラストに至るいくつかのものは割と早くから気付いてしまった。コロニーに名づけた虫の名前も、わたしにはさっぱり分からないが、ここまで書いてくれると心地いい。文体もいい。一つだけひっかかったのは、10代の子が年輩の女性を若いと感じたときに、60代はあげないだろう、と思った。森光子みたいなおばあちゃんが67だとしても、10代だとしたら全く若いという感性ではみないだろう、と思った。細かいこと書いてごめんねぇ。ただ、あそこだけ世界から現実に引き戻されちゃったもので、、、、w
ところで、COCOさん、この手の小説にあるべき魔法の瞬間ってなんですか?
上の『新世界より』は、図書館では予約が死ぬほどあって、それを待っていたらよくて年末になってしまう。なので、近くの貸し本屋に行った。あっという間に読み終わってしまったので次の本。表紙に惹かれ、『悼む人』 天童荒太著 文藝春秋を借りた。
『永遠の仔』はいつだったか読んだが、根底に流れるくらーい描写があまり好きではなかった。やはり、こちらも暗い。この本は、3人の登場人物の描写からなるが、なにより痛かったのは、母親の末期がんの闘病生活。うわーーー、ここまで大変なのか、、、。どうにかならんものだろうか。帰ってきてあげてよ、頼むむから。という気持ちで読んだ。切なかった。そして、全般を通して清かった。直木賞を受賞した作品だが、誰にでもすすめられる本ではない。先の『新世界より』がエンターテメントであるのに対し重すぎる。巻末にある参考文献の羅列だけでも結構気が滅入る。しかし、末期がんの患者がどういう状態であるのか、を初めて知るにはいい作品だった。母親の登場で、肝心の悼む人である主人公がかすんでみえた。
『川辺家のホスピス絵日記』 川辺貴子、山崎章郎共著 東京書籍は、『悼む人』とは全く異なる経路で、手にとった本だが、奇しくもこちらも末期がん患者の最期の付き添いの絵日記となった。こちらはノンフィクションなので、違った重さと違った明るさを持っている。今、自分の周囲に癌患者がいないのなら、今こそ『悼む人』と『川辺家のホスピス絵日記』は読んでいたほうがいい。いざ自分の身近な人が末期がんに冒されてしまったら、きっと違った読み方をしてしまうんと思うから。
わたしは、助産院でペロを出産した。全員にすすめるわけではないが、わたし個人に関しては、あの助産院で自然にペロを迎えられたことは今でも支えになっている。あの助産院では、赤ちゃんのため、という言葉はほとんど言われなかった。常に主役はわたしであった。だからこそ、わたしはペロのために動けた。死の主役は死ぬ人である。死ぬ人がどれほど大事だろうが、死ぬことで残される自分の心がはりさけそうだろうが、主役はあくまで彼、あるいは彼女である最期の瞬間をきちんとしてあげることが人間として一番大切だと感じた。
『親不孝プレイ』 みうらじゅん著 角川文庫が図書館の返却棚にあったので借りた。げらげら笑えた。薄い本なので、2回読んだ。最後の部分は3回読んだ。そして、しみじみとした。みうらじゅんだから、なんだか、、という先入観はあるが、実際親孝行はプレイの領域にもっていくべきであると思った。今、親が年老いて病弱になっている人には辛い一冊になるかと思う。しかし、まだ、親が元気であるなら、読んで笑って、どこかにこの考えがあるといいんじゃないかなぁ、、、。
『告白』 湊かなえ著 双葉社も、図書館が閉鎖され、読む本がなかったから、貸本屋でチョイスした本だ。第29回小説推理新人賞をとっているとのこと。
この本は淡々とした勢いがある。素直に面白い。本当に面白い。中でも第1章は脱帽だ。事件自体はどっかで聞いてきたようなもの。昔あったネット小説も思い出した。しかし、これがプロの実力なのね。ところで、わたしの個人的な意見だが、これをミステリーの2位だっけ?そこまでの評価を与えちゃうミステリーの分野ってやっぱりちょっと分からない、、、w
『ファミリーポートレート』 桜庭一樹著 講談社も、活字に飢えたわたしが貸本屋で借りた。
COCOのようにまめに読書日記を書いていない人間なので、よく分からないが、桜庭一樹の名前に見覚えがある。多分、COCOのブログを読んで、どっかで桜庭一樹の作品を読んだのでしょう。どんな作品だったか覚えていないけれど、、、。
さて、本作品は、非常にボリュームがあったが、いろんなものが錯綜し、特に1部のなんともいえない病的な旅は、小説ならではですね。虚構だからすごい。わたしの語彙では表現できない第2部の主人公の動きもそれなりに面白かった。COCOはこの手の作品が好きかどうかは知らないけれど、多忙じゃないCOCOがいるとしたら感想を聞きたい。これにも魔法の瞬間が書かれているのか?
ああ、そうそう。COCOといえば、COCOがすすめていた『川は静かに流れ』は、図書館にありませんでした。だから、買うか、どこかの区外、都立図書館から取り寄せてくれ、と頼んであります。聞いてくれるかわかりませんが、、、、。
ここに書き漏らしている本が膨大にありますが、結構、COCOがブログに書いた本はいくつか読んでいます。何読んだの?と聞かれても即答できませんw!
あと、COCOさん。こちらは映画ですが、『永遠の子供達』という映画を観に行きました。ホラーでした。すすめた人をちょっと呪いました。映画館ならではの恐怖を味わいました。多分、もう上映はやっていないと思うので、残念ですがDVDでいいので、COCOさん、是非観て下さい。んでもって、忌憚ない意見を聞かせてください。
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